「アンカーテキストは分散させた方がいいのか、それとも統一した方がいいのか」 この疑問に対する答えは、被リンクと内部リンクで異なります。
被リンクのアンカーテキストは自然な分散が重要である一方、内部リンクでは一貫性を保つことがSEO上有利に働きます。 この違いを理解していないと、せっかくの内部リンク施策が逆効果になってしまうこともあるでしょう。
この記事では、Google公式見解とJohn Muellerの発言等を基に、被リンク・内部リンクそれぞれのアンカーテキストの分散に関する正しい考え方と確認方法を解説します。
「アンカーテキストの分散って結局どうすればいいの?」とお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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サイト内のすべての内部リンクをクロールし、各ページへのリンクにどのようなアンカーテキストが使われているかを一覧で確認できます。
内部リンク構造をマトリクス表で可視化し、アンカーテキストの一貫性を効率よくチェックできます。
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結論から言うと、被リンクは分散が自然、内部リンクは一貫性を優先すべきです。
被リンク(外部サイトからのリンク)では、アンカーテキストが自然に分散していることが健全なサイトの証拠となります。 完全一致キーワードに集中していると不自然と判断され、ペナルティのリスクがあるためです。 ただし、被リンクは自分でコントロールできないため、「確認」と「対処」が重要になります。
一方、内部リンク(自社サイト内のリンク)では、同じページへのリンクには一貫したアンカーテキストを使うことが推奨されています。 アンカーテキストはGoogleがページ内容を理解するための手がかりであり、バラバラだとページの主題が曖昧になってしまうからです。
John Mueller氏も、内部リンクのアンカーテキストについて次のように述べています。
If you have four links on a page with the same anchor text pointing to the same destination, that’s perfectly fine. (同じページに同じアンカーテキストで同じリンク先を指すリンクが4つあっても、まったく問題ありません)
内部リンクにおいては、一貫性を恐れて無理にアンカーテキストを分散させる必要はありません。
被リンクではアンカーテキストの分散が重要な理由
被リンクでは、アンカーテキストが自然に分散していることが健全なサイトの証拠です。 偏りすぎているとGoogleから不自然なリンク操作と判断され、ペナルティを受けるリスクがあります。
なお、アンカーテキストの基本については別記事で詳しく解説しています。
自然なリンクはアンカーテキストが分散するから
自然に獲得された被リンクは、アンカーテキストが分散するのが普通です。
様々なサイトから自然にリンクされた場合、最も多いのはブランド名・サイト名・URLです。「〇〇株式会社」「〇〇.com」「https://example.com」といった形式が大部分を占めます。
次に多いのが「こちら」「この記事」「詳しくはこちら」といった汎用的なアンカーテキストです。記事中で参考リンクとして紹介される際によく使われます。
一方、完全一致キーワード(例:「SEO対策」「格安航空券」など)は少数派です。自然に獲得されたリンクであれば、特定のキーワードでリンクされること自体が珍しいからです。
なお、業界では「ブランド名・URLが30〜50%、完全一致キーワードは5〜10%程度」といった目安が語られることがありますが、これらはGoogleが公式に発表した数値ではありません。業種やサイトの性質によっても変わるため、あくまで参考程度に留めておきましょう。
重要なのは、「自然に獲得されたリンクはアンカーテキストが分散する」という原則を理解しておくことです。
偏りすぎるとペナルティのリスクがあるから
アンカーテキストが特定のキーワードに偏りすぎていると、Googleからペナルティを受けるリスクがあります。
Googleは2012年にペンギンアップデートを導入し、不自然なリンク操作を行っているサイトにペナルティを課すようになりました。このアップデートで特に問題視されたのが、完全一致アンカーテキストの過剰な使用です。
業界では「完全一致キーワードが60%以上だとリスクが高い」と言われることがありますが、これもGoogle公式の数値ではなく、経験則による目安です。
ただ、考えてみてください。「格安航空券」というキーワードで上位表示を狙い、外部サイトから「格安航空券」というアンカーテキストのリンクを大量に獲得しているサイトがあったらどうでしょう。自然に獲得したリンクでは考えにくい状況です。
また、短期間での急激なリンク増加も不自然と判断される要因になります。自然なリンク獲得は通常、時間をかけて徐々に増えていくものだからです。
被リンクのアンカーテキストは自分でコントロールできないため、意図的に分散させることは難しいものです。 だからこそ、外部からの被リンクのアンカーテキストに不自然な偏りが生じていないか、定期的に確認することが大切です。
内部リンクではアンカーテキストの一貫性が重要な理由
内部リンクでは、分散よりも一貫性を優先すべきです。 分散させることでGoogleにページ内容を正しく伝えられなくなるリスクがあり、かつ分散による明確なSEO効果も証明されていないからです。
内部リンクの効果と設計方法も合わせて参考にしてください。
分散するとGoogleにページ内容を正しく伝えられなくなる
アンカーテキストを分散させると、Googleがリンク先ページの内容を正しく理解できなくなります。
内部リンクのアンカーテキストは、Googleがページの内容を理解するための重要な手がかりです。
あるページに対して「SEO対策の基本」「検索エンジン最適化」「上位表示の方法」「SEOとは」など様々なアンカーテキストでリンクを張ると、Googleはそのページが何について書かれているのか判断しづらくなります。
John Mueller氏もアンカーテキストの役割について次のように述べています。
The anchor text that you use for internal links helps us to understand the context of the page that you’re linking to. (内部リンクに使用するアンカーテキストは、リンク先ページの文脈を理解するのに役立ちます)
一貫したアンカーテキストを使用することで、リンク先ページのテーマをより明確に示すことができます。
また、ユーザー視点でも、同じページへのリンクなのにテキストが違うと混乱や不信感につながる可能性があります。SEOだけでなくユーザー体験の観点からも、一貫性は重要です。
分散による順位向上効果は保証されていない
内部リンクのアンカーテキストを分散させても、順位が向上するという保証はありません。
たしかに、Zyppy社やAuthorityHackerの調査では、アンカーテキストの分散と順位に相関関係があるというデータも報告されています。しかし、これはあくまで相関関係であり、因果関係は証明されていません。
John Mueller氏も内部リンクのアンカーテキスト分散について次のように述べています。
I don’t think you would see a visible effect in search from varying your anchor texts. (アンカーテキストを変化させることで、検索において目に見える効果があるとは思いません)
このように、Googleが公式に「アンカーテキストの分散」を推奨していないことは頭に入れておきましょう。
むしろ、分散を意識しすぎると以下のようなデメリットが生じる可能性があります。
- ページの主題がぼやける
Googleがページ内容を正しく理解できなくなる - 管理の手間が増える
どのページにどのアンカーテキストを使ったか把握しづらくなる - ユーザーが迷う
どのリンクをクリックすればよいかわかりにくくなる
内部リンクは自分でコントロールできる数少ないSEO要素の一つです。 だからこそ、戦略的に設計し、一貫したアンカーテキストでGoogleとユーザーの両方に明確な情報を伝えることが大切です。
被リンクのアンカーテキストが偏っていないか確認する方法
被リンクはコントロールできないため、できるのは「確認」と「対処」です。 定期的にチェックして、不自然な偏りが生じていないか確認しましょう。
見るべきポイントと対処法
確認すべきポイントは、特定キーワードへの極端な偏り、短期間での急増、ブランド名・URLの割合です。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 完全一致キーワードの割合 | 特定のキーワードに極端に偏っていないか |
| 短期間での急増パターン | 不自然な増加がないか時系列で確認 |
| ブランド名・URLの割合 | これらが一定数含まれているか(自然なリンクなら通常含まれる) |
不自然なリンクが見つかった場合は、Google Search Consoleの否認ツールの使用を検討しましょう。
ただし、否認ツールは慎重に使う必要があります。明らかにスパム目的で作られたサイトからのリンクなど、確実に悪影響を与えていると判断できる場合にのみ使用することをおすすめします。
確認に使えるツール
被リンクのアンカーテキストを確認するには、Ahrefs、Moz、Ubersuggestなどの専用ツールが便利です。
- Google Search Console
被リンク元のサイトは確認できますが、アンカーテキストの詳細な分析機能は限定的です。まずはここで全体像を把握し、詳細な分析は専用ツールで行うのがおすすめです。 - Ahrefs
Site Explorerの「Anchors」レポートで、アンカーテキストの一覧と被リンク数を確認できます。完全一致キーワードの割合も一目で把握できるため、定期的なチェックに適しています。 - Ubersuggest
無料プランでも一定の被リンク分析が可能です。まずは手軽に確認したい場合に便利です。
これらのツールを使って定期的にチェックし、不自然な偏りが生じていないか確認することをおすすめします。
内部リンクのアンカーテキストの一貫性を確認する方法
内部リンクのアンカーテキストが一貫しているかどうかも、定期的にチェックしておきたいポイントです。
確認すべきポイントと推奨アプローチ
確認すべきは、曖昧なアンカーテキストの使用状況、リンク先との整合性、同一ページへのリンクの一貫性です。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 曖昧なアンカーテキストの使用状況 | 「こちら」「詳細はこちら」などが多くないか |
| リンク先ページの内容との整合性 | アンカーテキストがリンク先の内容を正しく説明できているか |
| 同一ページへのリンクの一貫性 | 同じページへのリンクで矛盾したアンカーテキストを使っていないか |
まずは「説明的なアンカーテキスト」を徹底することから始めましょう。 「こちら」「詳細はこちら」といった曖昧なアンカーテキストを減らし、リンク先の内容がわかるテキストに変更していきます。
適切なアンカー テキストがあると、ユーザーと検索エンジンはリンク先のページの内容を簡単に把握できるようになります。
その上で、同一ページへのリンクは一貫性を優先しましょう。複数のキーワードで上位表示を狙いたい場合のみ、意図的に分散を検討するとよいでしょう。
基本方針としては、「このアンカーテキストだけを見て、リンク先の内容がわかるか?」を判断基準にするのがおすすめです。
確認に使えるツール
内部リンクのアンカーテキストを確認するなら、サイト管理自動化ツール「inSite」をご活用ください。
inSiteのアンカーテキストチェック機能
サイト管理自動化ツール「inSite」では、サイト内のすべての内部リンクをクロールし、各ページへのリンクにどのようなアンカーテキストが使われているかを一覧で確認できます。 内部リンク構造をマトリクス表で可視化できる機能により、サイト全体の内部リンク状況を俯瞰的に把握することも可能です。
無料トライアルも用意していますので、まずは自社サイトの内部リンク状況を把握するところから始めてみてください。
まとめ
- 被リンクのアンカーテキストは自然な分散が重要
- 内部リンクのアンカーテキストは一貫性を保つべき
- 完全一致キーワードへの集中はペナルティリスクがある
- Google公式見解とJohn Muellerの発言に基づく正しい考え方を解説
アンカーテキストの分散が必要かは、被リンクと内部リンクで異なります。
まずは被リンクのアンカーテキスト分布をSearch ConsoleやAhrefsなどのツールで確認してみましょう。特定のキーワードに偏りすぎていないか、ブランド名やURLが適切に含まれているかをチェックします。
内部リンクについては、「こちら」「詳細はこちら」といった曖昧なアンカーテキストを減らし、リンク先の内容がわかる説明的なテキストに変更していくことをおすすめします。
リンクジュースの仕組みについても理解しておくと、内部リンク戦略をより効果的に設計できます。
内部リンクの分析・管理には、ぜひサイト管理自動化ツール「inSite」をお試しください。サイト内のリンク構造を可視化し、アンカーテキストの確認も効率的に行えます。無料トライアルで、まずは自社サイトの状況を確認してみてください。
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サイト内のすべての内部リンクをクロールし、各ページへのリンクにどのようなアンカーテキストが使われているかを一覧で確認できます。
内部リンク構造をマトリクス表で可視化し、アンカーテキストの一貫性を効率よくチェックできます。
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